はじめての簿記!学習効率が高まる7つの心得

資格

簿記に興味はあるけれど、「何から始めればいいのか分からない」と感じる方は少なくありません。

簿記は正しい方法で学べば誰でも身につけることができます

初心者が簿記を勉強する際の心得をまとめました。

7つの心得まとめ

  • テキストと問題集を選ぶ
  • 電卓を選ぶ
  • 毎日勉強する
  • 紙に書く
  • 分からなくても進める
  • 問題集を繰り返す
  • 目標を設定する

テキストと問題集を選ぶ

まずはテキストと問題集選びです。初学者は日商簿記検定3級のテキストを選ぶことをお勧めします。

ネット上でも簿記の解説をした情報がありますが、本を購入しましょう。有名な団体や専門学校が出版している簿記のテキストは情報が網羅されており内容の信頼性も高いです。簿記の勉強には様々な論点がありますが、本は情報が体系的に整理されています。

書店の資格書コーナーにたくさん3級を扱ったテキストが並んでいます。内容をパラパラと見て、自分にとってわかりやすいと感じたテキストを選びましょう。

テキストを決めたら、そのテキストに対応する問題集(例えばA社が出しているテキストを購入した場合はA社の問題集)を買いましょう。出版社によってテキストの章構成が若干異なっております。簿記の学習は章ごとにテキストを読み、章に対応した問題を解くことを繰り返しますので、テキストと問題集が対応している必要があります。

問題集とテキストはそれぞれ1,000円から2,000円程度です。初期コストがかかりますが、知識は一生ものです。一度見に付ければマネーリテラシーが高まり、勉強に費やしたコスト以上のリターンを得ることができます。

電卓を選ぶ

簿記の勉強に電卓は不可欠です。スマートフォンにも電卓アプリが搭載されいますが、必ず電卓を購入しましょう

電卓も様々なメーカーからいろいろな機種が販売されております。必要な機能が満たせていればどれを購入しても大丈夫です。以下必要な機能を列挙します。

早打ち機能(キーロール)。電卓のキーを入力したとき(例えば「1」)、キーから指を離す前に次のキー(たとえば「2」)を押しはじめても認識してくれる機能です。簿記は素早く正確に数字を入力する必要があるので押したキーがきちんと反映されることが大切です。

メモリー機能(M+ / M− / MRなど)。数字を記憶する機能です。例えば電卓で10と入力してM+キーを押すとメモリーに10と記録されます。もう一度M+を押すと10を足した結果である20と記録されます。メモリーに記録された数値を表示するものがMRです。

00キー&桁区切り表示。「00」キーは文字通り00の数字を意味します。例えば「1,000,000」という数字を電卓に入力したい場合、「1」キーを押して「00」キーを3回押せば済みます。「00」キーがないと、「0」を6回打つ必要があり、時間がかかります。

桁区切りは3桁ごとに「,」がディスプレイに表示される機能です。簿記は大きな数値、例えば1千万(10,000,000)や1億(100,000,000)といった数値を扱います。桁区切りがないと桁数が読みにくいので3桁ごとに区切るのです。

毎日勉強する

テキスト&問題集を購入し、電卓も用意したら、勉強の準備は完了です。あとは、テキストを使って勉強していきます

テキストは章ごとに論点が書かれております。各章には練習問題がついているのでこれも解きながら読み進めていきましょう。

1章読み終わったら問題集を解きます。問題集は何度も解くことになるので、本に直接書き込まずに、コピー機でコピーすることをお勧めします。

問題を解き終わったら解答を見て丸付けをします。間違えた問題は解説を読みます。

紙に書く

テキストの問題と問題集の問題は紙に書いて解きましょう

簿記は仕訳、総勘定元帳への転記、補助簿や補助元帳への記入、試算表の作成、決算整理後残高試算表の作成、精算表の作成、貸借対照表と損益計算書の作成などなど様々な手続きがあります。

これらの手続きを頭の中で完結させるのではなく、必ず鉛筆やボールペンで書き込んでください。実際に書くことで簿記のルールが頭に定着していきます。

分からなくても進める

簿記は約束事が多く、約束の中には「なぜ?」と思うことも出てくると思います。完璧主義の人はわかるまで次の章に進めないと考えるかもしれません。これは効率のよい方法ではないです。

簿記は実務や慣行の中で発達してきたので、考えても無駄なこともあります。自動車免許を取るときになぜ左側通行なのかを歴史から考えていく人は少ないと思います。左側通行はルールであり、そこさえ覚えれば問題なく運転することができます。簿記も同じです。

また、最初に学んだときはわからなくても、勉強を続ければわかってくることも多々あります。簿記は全体の仕組みを理解することで、点と点が線になってつながっていきます。

最初から完璧を求めず、とにかく一通り全体を学びきることが大切です。

問題集を繰り返す

簿記学習は習うより慣れろという側面が大きいです

とにかく問題集を繰り返しましょう。わかっていてもいなくても最低3回は時間をおいて同じ問題を繰り返すとよいです。簿記は技術なのでたくさん仕訳を切って、たくさん元帳に転記をして、たくさん試算表を作成すれば、考えることなしに約束事がアウトプットされていきます。

目標を設定する

最後は目標の設定です。おすすめは日商簿記検定3級試験の合格を目標にすることです。日商簿記3級は、商業簿記の基礎を体系的に学べる資格試験であり、簿記全体の基本ルールを一通り身につけるのに最適なレベルになっています。

学習範囲も広すぎず、初学者でも適切な努力をすれば十分に合格可能です。目標があることで勉強のモチベーションになると思います。

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